2015年5月から2017年12月まで、「ふきのとう」会員の大塚綾さんが、20冊のおすすめ絵本を紹介してくださいました。長い間ありがとうございました。これからは会員の方から広く募集したいと思います。絵本の表紙の写真と作者名、出版社名、一言おすすめの言葉を「ふきのとう」のメールに送ってください。皆さんからの原稿をお待ちしています!!


『わたしとあそんで』


福音館書店
マリー・ホール・エッツ 文・絵 与田 凖一 訳

赤ちゃんはだっこが大好き。そして乗り物や列車も大好き。ふたつの大好きが一緒になったタイトルにひかれます。赤ちゃんがお姉さんにだっこしてもらったらぬいぐるみや枕たちまでだっこ~とやってきて野山や海に出発という楽しい話。おひざにだっこしてじっくり絵の細かいところをみつけるのが楽しみです。

Y.A.

だっこれっしゃ

『わたしとあそんで』


福音館書店
マリー・ホール・エッツ 文・絵 与田 凖一 訳

お日さまいっぱいの原っぱで女の子が池の側で虫や動物達に触れて遊びたいが逃げられるので、じっとしていたら、みんなが近寄ってきて幸せな気分になったとさ!!絵がやわらかく春の光をあびたような色使いに女の子のやさしさを感じられる静かな絵本です。読者も原っぱに行った気分になります。

Y.A.

わたしとあそんで (世界傑作絵本シリーズ)

『はなをくんくん』


福音館
ルース・クラウス文 マーク・シーモント絵

雪深い山で、生き物達が一斉に春のにおいに誘われて走り出す。その先にちっちゃな一本のたんぽぽが・・・短いリズミカルな文とすっきりした白黒の絵が想像力をひきだします。この季節にぴったりです。

Y.A.

はなをくんくん (世界傑作絵本シリーズ)

『14ひきのぴくにっく』


童心社
いわむら かずお 作

「おとうさん おかあさん おじいさん おばあさん そして きょうだい 10 ぴき。 ぼくらは みんなで 14 ひきかぞく。」 そんなフレーズで始まる、いわむらかずおさ んの代表作「14 ひき」シリーズ。 発売から 30 年以上も経った今も、ずっと子 どもたちを夢中にさせているのは、何と言っ てもその美しい風景! 優しい光を浴びた森 の木々や、一つ一つ形も色も違う草花。 言葉はシンプルに、絵の中へ誘導する役目を 負っているのみ。子どもたちは、思う存分、 その絵の中の風景を満喫します。

Y.A.

『ちいさなあなたへ』


主婦の友社
文 アリスン・マギー 絵 ピーター・レイノルズ 訳 なかがわちひろ

「あのひ、わたしは あなたの ちいさな ゆびを かぞえ、 その いっぽん いっぽんに キスを した」ではじまるこの絵本には、母であることのすべてがつまっています。 親でいることの喜び、不安、苦しみ、つらさ、寂しさ、子どもへの思い—— 普遍の真実が、あたたかな絵とシンプルな言葉で語りつくされ、読む人たちの涙をさそいます。 だれもが一生の宝物にしたくなるような絵本です。 母親や、これから母になろうとしている女性、巣立とうとしている子どもたち…… それぞれがそれぞれの読みかたをできて、それぞれの感動を味わえます。

Y.A.

『あさえとちいさいいもうと』


福音館書店
筒井頼子 さく 林明子 え

お母さんが急用で出かけてしまい、その間お姉ちゃんのあさえがちいさな妹の面倒をみます。しかし、ふと気づくと妹がいなくなって...お話の内容もとてもシンプルで、きょうだいっていいなと心が温まる本です。3歳の息子も、とても気に入っていて、必ず最後にギュッと私を抱きしめてくれます。きょうだいがいるお子さんはもちろん、一人っ子のお子さんにもオススメです。

C.K.

『サンタのおまじない』


冨山房
1991年
菊地清

けんちゃんの元に届いたサンタさんからのプレゼント、開けたら何と苦手な野菜ばかり。でも「いち、にい、サンタ!」とおまじないをかけると…? この野菜からこんな形ができるんだ!とびっくりする切り絵の数々。私もちょっとトライしてみたくなりました。

A.O.

『ちらかしぼうや』


童話館出版
2005年
ジャン・オームロッド(文・絵)
ほしかわなつよ(訳)

散らかしたおもちゃを片付けているそばから子どもにまた出される ・・・まさに「子育てあるある」。皆さん毎日お疲れさまです。私 も毎日、おもちゃ箱をひっくり返す1歳児との戦いの日々です。自 分の子どもが実際にやっているのを見ると、「またやられた!」と イライラするものですが、なぜか絵本で見るとほほえましくなって しまう不思議。この本に出て来るパパみたいになれたらなぁ・・・ と思いながら、今日も頑張ります。

A.O.